カジノでのバカラ攻略法の一つに、モンテカルロ法と呼ばれる方法があります。モンテカルロとはモナコにあるカジノの名前ですが、昔この方法を用いてカジノを攻略し、莫大な利益を挙げたともカジノを破産にまで追い込んだとも言われている有名な方法です。これはバカラだけではなく、勝ち負けの可能性がほぼ半々で、勝ったときの倍率が2倍になるようなゲームならどんなものにでも使えますし、ちょっとした応用で、勝率が約1/3で勝ったときの倍率が3倍となるようなゲームにも応用が効きます。
ただ、これは数字や数列を用いますので、実際のカジノでこの方法を使うのは記憶力がよほど優れていないと難しいかもしれません。普通はメモのために紙と鉛筆が欲しくなるからです。実際のカジノでメモのために紙と鉛筆を持ち込むのが明確に禁止されているわけではないかもしれませんが、何かイカサマ的なことをやっているのではないかなどと疑われて注意を受けるのがオチでしょう。何よりもその場の雰囲気にふさわしい行為ではなく、周囲から浮いてしまって白い目で見られてしまうかもしれません。
ですので、このモンテカルロ法を用いるのであればオンラインカジノが一番です。オンラインカジノであれば紙と鉛筆を使ってメモをしていようが何をしていようが注意を受けたり顰蹙をかったりすることは一切ありません。もちろん、オンラインカジノの利用規約にも違反するようなことはありません。
さて、具体的なモンテカルロ法の説明ですが、まず紙に123と数字を書きます。これがスタートで、賭けの単位は常にこの並べられた両端の数字を足したものとします。単位そのものは何でも良いのですが、ここでは例えば1ドルとしておきましょう。両端の数字は1と3で、足すと4ですから1回目の賭けには4単位、つまり4ドルを賭けるところからスタートすることになります。
そして、2回目以降の賭けにおいては、もし直前の賭けに勝っていれば、並んだ数字の両端の数字を消して、新たにできた数字の並びについてまた両端の数字を足して賭けの単位とします。もし直前の賭けに負けていれば、直前の賭け金を数字の右端に付け加えた上で次の賭けに進むことになります。
言葉では分かりにくいかもしれませんから、実例で示してみましょう。もし1回目の賭けに負けたとします。すると、1回目の賭け金、つまり4を数列の右端に付け加えることになるのですから、数字は1234となります。この状態で2回目の賭けに臨みます。賭け金の単位は両端の数字を足すのですから5となり、2回目の賭け金は5ドルです。もし2回目も負けたとしますと、数字は12345となり、3回目の賭けは1プラス5で6ドルとなるわけです。
逆に、2回目の賭けに勝ったとしましょう。すると、1234と書かれていた数字の両端の数字を消すことになります。つまり数字は23となるわけです。この状態で3回目の賭けに臨むことになりますから、賭け金は2プラス3で5ドルです。このように、直前の賭けに負ければそのときの賭け金を数字の右端に付け加え、勝てば両端の数字を消すという方式で賭けに臨むのがモンテカルロ法です。
この方式を取っていると、数字が消されて無くなってしまうことがあります。というか、勝利の場合には2個数字が消え、敗北の場合には1個数字が増えるだけなのですから、勝率5割である以上、長い目で見ると確実に数字は消え去っていく方向のはずです。もし数字が1個もなくなってしまったり、1個だけ残ってしまって両端の数字を足すということができなくなってしまえばそのラウンドは終了で、そこで賭けを止めても構いませんし、また最初に戻って123と数字が書かれたところから再スタートしても構いません。
この賭け方では、一つのラウンドが終了したときには、ほぼ利益が出ていることが期待できます。ただ、本当に確実に利益が出るようなものであればそれこそ世界中のカジノは破産してしまうことでしょう。残念ながら確実ではないところが玉に傷なのですが、少なくとも運を天に任せて適当に賭けをしているよりはずっと勝率がアップするはずです。
モンテカルロ法の特徴としては、負けが込むと賭け金を上げて取り戻そうとはするのですが、1回の勝ちで一気に取り戻そうとはしないことにあります。賭け方の方法にはいろいろありますが、中には、いくら負けが込もうとも、ただの1回の勝利で全てを取り戻そうとするものもあります。確かに魅力的な方法ではあるのですが、ほんの数回程度連敗した時点で賭け金がかなり大きな金額になり、決してプロのギャンブラーとは言えない一般人にとって心臓に良いとは思えない状況に陥ることがあります。また、バカラゲームでの賭け金の上限に達してしまうこともあるかもしれず、決して実用的とは言い難い面もあるでしょう。
これに対してモンテカルロ法では賭け金の上昇がゆるやかで、心理的にも気楽さが違うはずです。